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早めの棟瓦の修理で自然災害・悪徳業者による不安を完全払拭!
最終更新2024年1月16日
お住まいが瓦屋根の方。
飛び込み業者から「棟がずれている」「漆喰が剥がれている」と指摘を受けたことはありませんか?
心配だから見てほしい、とご相談をいただくことも非常に多いです。
悪質業者による不安を払拭するためにも、棟瓦は早めに修理しましょう!
瓦屋根にお住いの方へ、瓦屋根の仕組みと指摘を受けることが多い棟周辺が劣化する原因、そして棟瓦の修理方法についてご紹介したいと思います。正しいメンテナンスと補修時期に関して把握しメンテナンスに臨みましょう。
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【動画で確認「瓦屋根の棟修理」】
長い文章のページとなっていますので、内容を動画でもまとめています。動画で見たいという方はこちらをご覧ください!
↓ ↓ ↓
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長い文章のページとなっていますので、内容を動画でもまとめています。
動画で見たいという方は是非ご覧ください!
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目次【非表示表示】
まず初めに、改めて瓦屋根の構造についてご紹介します。今更と思われるかもしれませんが、瓦屋根の施工方法に関しては施工法の見直しや工事基準の改定が見直されていますので、現在新築・改修で推奨されている施工に関してご紹介させて頂きます。
現在の瓦屋根には「引っ掛け桟工法」が採用されています。野地板で下地を形成し防水紙(ルーフィング)で防水処理、桟木と呼ばれる木材を軒先に対して平行に固定し、そこに瓦を引っ掛ける工法です。屋根頂部の棟は平瓦で保護できない為、棟土を土台にのし瓦・冠瓦を積むのが一般的な施工でしょう。棟の端は鬼瓦、両面は漆喰を詰めることで雨水の浸入防止、瓦の固定を行っています。
ひと昔前は土の重量・吸水性・調湿効果に目を付け、瓦の下に土を敷き詰める「土葺き工法」が行われていたのですが、今なお棟に土が使用されているのはその名残もあるのでしょうね。
ひと昔前は土の重量・吸水性・調湿効果に目を付け、瓦の下に土を敷き詰める「土葺き工法」が行われていたのですが、今なお棟に土が使用されているのはその名残もあるのでしょうね。
ちなみに土や漆喰を使用する棟の施工方法は【湿式工法】と呼ばれ、現在ほとんどのお住まいが施工されている工法ですが、近年の傾向から瓦屋根のままでも軽量化を進める動きがあり、下地を補強金具と垂木に置き換え、ブチルテープで棟からの雨水浸入を防ぐ【乾式工法】が推奨されつつあります。
瓦屋根が良いけれど耐震性が気になる…という方は棟の段数を減らす、施工方法を変更するだけでも有効ですし、軽量な瓦に葺き替えることもできますのでお気軽にご相談ください。
続いて飛び込み業者から指摘を受けることの多い棟周辺が劣化する原因についてご紹介します。現実は飛び込み業者が指摘をしてきたからと言って棟周辺が劣化している、被害を受けているとは限りません。
棟頂部は先ほどもお話しした通り高く簡単に確認できないこともあり、言ってしまえば不安を煽りやすい場所です。「早く補修しないと雨漏りを起こすかも」「瓦が落ちそう」と言われれば「早く補修しなければ」という心理が働くかとは思いますが、本当に補修が必要な状態なのか、最適な補修工事であるのかを確認するためにも他業者への点検依頼を行うのも大事な選択です。
それを踏まえた上で棟周辺が劣化する・被害を受ける原因をご紹介いたします。
それを踏まえた上で棟周辺が劣化する・被害を受ける原因をご紹介いたします。
経年劣化
半永久的に使用できると言われている瓦ですが、築年数が経過するほどに屋根の上では様々な事が起こっています。飛来物によって瓦は割れ、棟を固定している銅線が切れ漆喰はひび割れ剥がれを起こしてしまいます。漆喰は瓦を固定する役割を担っていますので、劣化してしまうと平瓦もずれやすくなり、棟全体も歪んでしまう事があります。特に築20年以上経過すると棟の並びがズレやすくなるため、メンテナンス歴を確認し補修に臨みましょう。
台風・強風
屋根頂部は只でさえ風の影響を受けやすい場所です。2019年9月9日に関東地方に上陸した猛烈な勢力の台風15号(令和元年房総半島台風)で被害を受けた家屋の8割はなんと瓦屋根、被害を受けた屋根は瓦が捲れたり棟が崩壊したりと、凄まじい被害を発生させました。
耐風・安全性から推奨されているガイドライン工法で施工されていた瓦屋根もこの時には多くの被害が出てしまいました。被害を受けた原因は施工上の問題もありますが、飛来物による破損もありました。十分な施工をしていないとご自身の屋根材が近隣住宅へ被害を及ぼしかねないという事も痛感した激甚災害でした。
地震
揺れを感じると自発的に落下し住宅への被害を防いでいた瓦屋根もすっかり考え方は変わり、現在では地震でもずれない施工方法(釘止め)が推奨されています。しかし今尚地震の影響を受けやすいのが棟瓦です。平瓦は土葺きから引っ掛け桟工法への変更で釘止めされる機会が増えましたが、棟瓦は銅線で括っているだけ、屋根上に固定されているだけというお住まいが現在も非常に多いのです。
2011年3月11日に発生した東日本大震災の際にその問題が浮き彫りになりましたが、棟瓦が歪み崩壊、落下した棟瓦が平瓦を割ってしまい被害を拡大、割れた勢いで別の瓦が落下したお住まいが非常に多く見受けられました。当たり前ですが頂点が被害を受ければ下部の瓦も被害を受けます。棟瓦のメンテナンスを行う重要性が改めてわかりますよね。
破損してしまえば最も被害を拡散しやすい棟瓦は常に被害が出ることが無いよう、万が一破損してしまっても迅速に補修していく必要があります。そこで棟瓦に行うべき修理・メンテナンス方法についてご紹介いたします。
1.漆喰詰め直し工事
築10年頃から漆喰はひび割れ剥がれ始めます。漆喰が剥がれてしまえば内部の棟土が流出してしまい棟の崩壊に繋がります。また吸水し雨漏りを引き起こすこともあります。そこでひび割れが目立ち始める10~15年程度で漆喰の詰め直し工事を行いましょう。
既存漆喰に詰め重ねる詰め増し工事は安価に済みますが、既存漆喰が剥がれた際にせっかく詰め増しした漆喰も剥がれてしまいますので、必ず既存漆喰を剥がす詰め直し工事を行うようにしましょう。ちなみに現在棟の修理に使用される漆喰の多くはシリコンなどの防水材が含まれている南蛮漆喰で、通常の漆喰よりも雨に強い仕上がりになります。
2.棟の取り直し工事
築20年程度が経つと少しずつ銅線も緩み棟がズレやすくなります。「のし瓦が抜けてしまった」「冠瓦が浮いている」といった些細に思われる劣化が急に大きな損害を招く可能性がありますので、歪みやずれが気になり始めた時点で棟の取り直し工事を行いましょう。棟取り直し工事では一度棟を解体し一から積み直しますので、平瓦のずれ調整、漆喰の詰め直し工事もまとめて行うことができます。
●段数が多い棟の場合
棟の段数が多い場合は雨水を入りにくくするために、段数ごとにのし瓦の継ぎ目が合わないようずらして積みます。この際に下ののし瓦の方が広幅になるよう設置していきます。
銅線は瓦を囲うように止める大回し止めと瓦の中心を通し固定する中止めがありますが瓦の状態・種類によって異なります。瓦の頂部で丸められている銅線は飛んできたビニール袋などが引っかからないようにする為の一工夫です。逆に銅線が緩み屋根から飛び出している場合は早めの補修を検討しましょうね。
※棟の修理にあわせて屋根葺き直し工事のタイミングも見計らって!
今回は棟瓦の修理に関してご紹介しておりますが、瓦屋根でも防水紙(ルーフィング)が傷むことで雨漏りを引き起こしてしまいます。築20~25年頃から棟の修理に合わせ屋根葺き直し工事を検討していきましょう。
もちろんこのタイミングで軽量な瓦、KMEWのROOGAや防災瓦への葺き替え、棟の乾式工法化を同時に進めることで更に自然災害に強い瓦屋根に仕上げることも可能です。葺き替えのメリット・デメリット、施工方法や費用に関してはお気軽に私たち街の屋根やさんへお問い合わせください。
「安く補修できる」には要注意!
屋根工事に関するトラブル・相談は年々増加しています。瓦屋根の場合、自然災害での被害が起きやすいという点ももちろん関係はありますが、「安く自然災害に強い屋根に仕上がる」という施工で後々問題になりやすい傾向にあります。
平瓦にシーリング材を打設するラバーロック工法は周知されつつありますが、棟瓦にも実は同じような施工を行う業者が存在します。
棟瓦の隙間や漆喰と瓦の取り合いにまんべんなくシーリング材を打設することで、棟瓦は固定され雨漏りも起こさないと説明があるようですが逆効果です。棟に少しでも雨水が浸入してしまえば毛細管現象が起き、すぐに雨漏りを起こしてしまいます。
棟瓦の隙間や漆喰と瓦の取り合いにまんべんなくシーリング材を打設することで、棟瓦は固定され雨漏りも起こさないと説明があるようですが逆効果です。棟に少しでも雨水が浸入してしまえば毛細管現象が起き、すぐに雨漏りを起こしてしまいます。
この改善方法は棟の取り直し工事ですが、シーリング材が付着している瓦はほぼ再利用不可能ですので材料費も余計にかかってしまいます。もしこれが瓦屋根全体に施工されていれば葺き替え工事でしか雨漏りを改善することができなくなってしまいます。
当初は安いと感じていた施工が結果、被害を招き大きな補修をしなければならない事態を引き起こしかねません。その補修工事が今後も問題のない施工方法であるのかは、数社での相見積もりや施工事例を確認してしっかり見極めましょう。
当初は安いと感じていた施工が結果、被害を招き大きな補修をしなければならない事態を引き起こしかねません。その補修工事が今後も問題のない施工方法であるのかは、数社での相見積もりや施工事例を確認してしっかり見極めましょう。
今回は瓦屋根の基本から被害を受けやすい棟瓦の修理に関してご紹介させて頂きました。瓦屋根の補修方法は年々改善されてきてはいますが、昨今の自然災害は予想以上の被害を出し続けています。こんな時に皆さんに活用して頂きたいのが火災保険です。
既にご存じの方も多いですが、風災での被害にも火災保険を利用することができます。が、ここで押さえて頂きたいポイントが1点、やはり今後の耐久性にも大きく関係する施工方法です。
火災保険の適用条件は原則「原状回復」です。本来あった状態に戻すためにかかる補修費用として保険金が支払われます。自己負担なく修理できるとなれば非常に嬉しいですよね?この際に本当に原状回復相当の修理で今後の台風や地震にも耐えられるかどうかを考えなければなりません。
火災保険の適用条件は原則「原状回復」です。本来あった状態に戻すためにかかる補修費用として保険金が支払われます。自己負担なく修理できるとなれば非常に嬉しいですよね?この際に本当に原状回復相当の修理で今後の台風や地震にも耐えられるかどうかを考えなければなりません。
私たち街の屋根やさんではお客様のご要望に合わせながら、お住まいにとって最善の修理方法をご提案させて頂きます。飛び込み業者から棟瓦に関して指摘を受け不安を感じてしまった、瓦屋根のリフォームを検討中という方はお気軽にご相談ください。新型コロナウイルス対策を徹底した上での無料点検・お見積りはもちろん、オンライン相談も受け付けておりますのでご安心ください。
棟瓦の修理に関するまとめ
●現在の瓦屋根は引っ掛け桟工法、棟は棟土と漆喰を使う湿式工法で施工されているお住まいが非常に多いです。軽量化を図るため、棟土を使わない乾式工法化も進められています。
●棟周辺は施工の問題や環境要因の影響も受けやすく、経年劣化や台風・地震といった自然災害で破損してしまう可能性があります。しかし飛び込み業者から指摘を受けて不安を感じても他社での点検等でしっかり状態を確認してから修理を行いましょう。
●棟瓦の修理方法としては築10年頃で漆喰詰め直し工事、棟の歪み等が目立ち始める20年頃での棟取り直し工事がオススメです。棟の修理に合わせ防水紙(ルーフィング)の劣化を考慮した葺き直し工事も検討しましょう。
●棟瓦にシーリング材を必要以上に打設することで、毛細管現象が起きやすい状態になり雨漏りを起こしかねません。安い施工は魅力ですが適切な施工であるのかをしっかり見極めましょう。
●自然災害による棟瓦の破損修理には火災保険を利用しましょう。火災保険を利用することで、自己負担を抑えながら台風や地震に強い仕上がりにすることもできますので、瓦屋根の修理にお悩みの方、ご検討中の方は私たち街の屋根やさんにご相談ください。