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工場・倉庫の屋根修理・改修はカバー工法がお得!葺き替えとの違いは?
最終更新2024年3月11日
何十年も稼働し続けて老朽化している工場・倉庫では、特に屋根の割れや雨漏りでご相談をいただくケースが多くあります。
現在、工場屋根の改修方法として最も用いられるのが屋根カバー工法です。
・工場や倉庫の定期修理をご検討中の方
・工場屋根、倉庫屋根からの雨漏りでお困りの方
資産価値を維持するため、そして安心安全な環境の中での生産性維持のため、工場屋根のお悩みも街の屋根やさんまでご相談ください。
屋根カバー工法の利点や、葺き替え(張替え)との違いなどを解説いたします。
現在、工場屋根の改修方法として最も用いられるのが屋根カバー工法です。
・工場や倉庫の定期修理をご検討中の方
・工場屋根、倉庫屋根からの雨漏りでお困りの方
資産価値を維持するため、そして安心安全な環境の中での生産性維持のため、工場屋根のお悩みも街の屋根やさんまでご相談ください。
屋根カバー工法の利点や、葺き替え(張替え)との違いなどを解説いたします。
工場や倉庫などはそもそも頑丈な造りになっていることが多く、数十年間現役で稼働し続けている工場なども珍しくはありません。その一方で、老朽化が進み台風時に屋根が剥がれてしまった工場や、雨漏り箇所を応急的な処置で凌いできた工場などを私たちはこれまでたくさん見てきました。
工場や倉庫の屋根に急な問題が発生すると場合によっては生産ラインにも影響を及ぼします。工場屋根は定期的に点検し改修しておきたいものです。
工場の屋根におしゃれなデザインが必要とされるのは非常に稀なことです。それよりも工場・倉庫屋根で一番に求められるのは、耐久性や機能性、そしてコストパフォーマンスではないでしょうか。
そういった点からみても、工場屋根は「カバー工事」での修理、リフォームがおすすめです。
屋根カバー工法とは
屋根カバー工法とは、今ある屋根の上から新しい屋根材を被せる(カバーする)ことで、重ね葺きともいわれる工事です。もちろん、現在の屋根に多少の破損や雨漏りがあってもカバーできてしまいます。工場・倉庫だけでなく一般住宅の屋根改修でも使われる方法なのでご存知の方もいらっしゃるのではないかと思います。屋根カバーは工場など大規模な建物に対しても有効な工法です。
屋根カバー工事が可能な屋根
☑ スレート波板屋根(大波・小波)
☑ 金属波板屋根
☑ 金属折板屋根
☑ 金属瓦棒葺き、立平葺き屋根
以上のような、工場に多い波スレートや金属屋根ならほとんどの場合にカバー工法での施工が可能です。もちろんその他素材の屋根材の場合でもご相談ください。
☑ 金属波板屋根
☑ 金属折板屋根
☑ 金属瓦棒葺き、立平葺き屋根
以上のような、工場に多い波スレートや金属屋根ならほとんどの場合にカバー工法での施工が可能です。もちろんその他素材の屋根材の場合でもご相談ください。
費用を抑えられる(特にアスベスト含有の場合)
屋根カバー工法は、現在の屋根をそのままに上から被せるように施工をするため、解体作業がほとんど必要ありません。つまり解体や、廃材の処分にかかる費用を抑えることができるのです。大きな工場であればあるほど改修にかかる費用は大きくなり、数百万円単位での予算が必要になることでしょう。リーズナブルに施工できるのはメリットです。
現在の屋根がアスベスト含有のスレートである場合には特に有効です。アスベストは健康被害を誘発する物質として2004年以降スレート波板には使用されなくなっていますが、工場や倉庫なら築20年や30年を超えていることも珍しくはないでしょう。アスベスト含有建材を解体し処分するには別途費用がかかりますが、カバー工法ならそれが必要ありません。
(しかし将来的に解体する時がくればその時点での除去費用・解体費用がかかることになります。)
令和4年4月1日より、建築物等の解体・改修工事を行う施工業者は、大気汚染防止法に基づき石綿(アスベスト)含有建材有無の事前調査結果を都道府県等に報告することが義務づけられています。 街の屋根やさんでは、基準に則った正しい調査・報告を実施しております。
工期を抑えられる
工場のような大きな建物になると解体ひとつでも大掛かりになってしまいますが、カバー工法で現在の屋根の解体が必要ないとなれば、当然その分工期も短くすみます。工事期間中は車両や作業員が出入りし何かと不便があることもありますから短いに越したことはありませんし、工期が短ければ人員を抑えられることにも繋がりますから工事費用の削減にもなります。
工場の運用を止める必要がない
工場屋根の修理は重要だけれど、そのために予定を組んで何日も生産ラインを止めなくてはいけないのは難しいですよね。屋根カバー工法なら、基本的に工場の稼働はいつも通りで問題ありません。そういった理由から改修や屋根修理を見送っていた、という場合にはぜひご相談ください。(搬入や工程によりホコリが落ちるなどの理由から資材の移動やご不便をおかけすることもありますのでご了承ください。)
屋根が二重になることでメリットも
屋根カバー工事は、現在の屋根の上に屋根をかぶせる、つまり屋根が二重になりますから、防音性や断熱性アップも期待できます。特に工場屋根の多くは屋根下地(野地板)がなく、屋根材一枚で建物を守っていることが多いので、大雨の時などには雨音が建物内に響いてしまうこともあります。しかし屋根が二重になればそれも軽減されますね。
屋根の修理・改修といえば、カバー工法以外に「葺き替え」があります。今の屋根材を撤去した上で新しい屋根材に張り替える方法です。この場合、上記でご案内した屋根カバー工事では必要のなかった現在の屋根の撤去や処分が発生しますからその分の費用・日数がかかることになります。
屋根全体を新しくできますから改修として一番良い方法かもしれませんが、工場などの大規模修繕では費用が嵩みますしほとんどの場合は屋根カバーで対応可能です。現在の屋根材が修復不可能なほど剥がれてしまっている、鉄骨の補強が必要なくらい腐食が進んでいるなどの場合には、葺き替えをご案内させていただくこともあります。
状態によっては部分的な張替えも
破損部分がごく一部で、屋根全体の強度が耐えられると判断できるときなどは、部分的な張替えで対応可能なケースもあります。ご予算や工期のご希望に応じてプランをご提案いたしますのでご相談ください。
工場・倉庫屋根のカバー工事に使われるのは、ほとんどの場合ガルバリウム鋼板です。
軽量
現在、屋根材として使用される素材の中では金属が最軽量です。屋根カバー工法の場合、屋根が二重になり少なからず躯体に負担をかけることになりますから、軽い屋根材が推奨されます。
耐久性が高い
ガルバリウム鋼板とは、鋼板にアルミニウム・亜鉛・シリコン合金をメッキした板金素材です。トタンの4倍錆びにくいと言われ、耐用年数はおよそ20~30年とも言われます。コストパフォーマンスも良く、屋根材として多く使われています。
雨に強い
ガルバリウム鋼板は金属ですから水を通しません。それだけでなく、雨の流れる方向に合わせて一枚の板金で仕上げることも可能ですから、降った雨水の流れが板金の継ぎ目にさえぎられることもなく、排水性が非常に良いのです。勾配(傾斜)が緩い屋根や、工場のように広い屋根でも向いておりよく使われます。
屋根カバー工法事例
【事例1】錆びた波トタンをガルバリウム鋼板折板でカバー工事
建坪 約30坪 工事費用 172万円
築30年の工場屋根が雨漏りを起こしたため修理です。工場の稼働は止められないということで、カバー工法にて2週間ほどで工事をいたしました。
トタンがすっかり錆び、何度も部分補修をした跡が見られる屋根でしたが、白い折板屋根できれいになりもちろん雨漏りも解消です。
換気口の周りには波状の隙間が生じてしまうので面戸と呼ばれる役物を設置して雨水の浸入を防止。下屋根やケラバ(屋根の三角の端)もしっかりと被せて仕上げました。
【事例2】台風によって捲れたスレート屋根にカバー工事
建坪 約60坪 工事費用 290万円
大波スレート屋根の一部が台風により剥がれてしまったとのことです。
下には断熱材が敷かれていましたがこのままでは水が染み込んでカビの発生などにつながりますのでまずはブルーシートで応急処置をさせていただきました。
新しい屋根材はリファインルーフという改修に特化した屋根材で、大波スレートの波形に合うように作られています。通用口にあたる突起部分の壁も破損していましたが全てカバーし修理いたしました。
【事例3】300坪の大型倉庫屋根をカバー工事で改修
建坪 約300坪 工事費用 924万円
大型倉庫の折板屋根に太陽光パネルの設置を検討されていたそうですが、その前に点検をした方が良いとのことでお問合せをいただきました。広い屋根をくまなく調査していくと雨漏りや破損個所が複数確認でき、カバー工法での改修を行なうこととなりました。
既存屋根にカバーするには、ボルトに必要な部品を取り付けないといけません。しかしほとんどが錆びて取り付け困難な状況でしたので、まずはひとつひとつ錆取りをしてネジ山を復活させていきます。
そこに今度は「ダンボ66」という取付用の器具をはめていきます。これもひとつひとつレンチで丁寧に締めていきます。
屋根の端には面戸を取り付けます。二重になった屋根の隙間から雨風や小動物などが入らないようにするための部品です。ここまでで下地作業は終了です。
大規模屋根なら使う屋根材も大規模になります。今回は18mという長尺の屋根材で、クレーンにて丁寧に荷揚げいたしました。
それを数人がかりでボルト締めをしてしっかりと取り付けていきます。その場でボルト穴をあけながらの大変な作業です。
頂部や屋根先端部、ケラバ、隣の壁との取り合い部などをしっかり板金等で雨仕舞。
最後に大型雨樋を取り付け完工です。長年メンテナンスをされていなかったのでご心配だったそうですが、予想以上の仕上がりとご満足をいただけました。
※労働安全衛生法令では、高さ2メートル以上の箇所で作業を行う場合には作業床を設けることが原則とされています。工場や倉庫などは高さがある建物のためほとんどの場合で足場の仮設が必要ですのでご了承ください。
工場や倉庫の屋根を修理・改修した費用は修繕費として一括で経費に計上できるのか?経理担当の方としては悩ましい問題かもしれません。
基本的に、「固定資産の維持管理や原状回復のため」
の屋根修理に使用された費用であれば修繕費になります。雨漏りが起こった場合の修理も同様です。
しかし修繕費の中でも「資産の使用可能期間を延長させる」
「新たな機能を追加するなど価値を高める」
以上のような場合は資本的支出とみなされ減価償却する必要があります。つまり、屋根修理の際にこれまでよりも耐久性の高い素材を使用すると経費として認められないということもあるのです。
また雨漏り修理として屋根全体を修繕したとき、雨漏り部分の修理費用のみ修繕費となりそれ以外を資本的支出とする場合もあります。実際にどちらに当たるのか、またどちらが良いのか税理士と相談してみると良いでしょう。
ここまでご紹介してきたように、工場や倉庫の波スレート・金属屋根が以下のような場合にはカバー工事がおすすめです。☑ 耐用年数を迎え劣化が著しい
☑ 破損や雨漏りなどの問題が広範囲で起こっている
しかし築年数がそれほど経っていない場合や劣化レベルが軽度な場合などはメンテナンスで寿命を延ばすことも大切です。
その際に有効なのが屋根塗装です。セメントが主原料であるスレートはそのままでは水を吸ってしまいます。また金属の大敵が錆であることは皆さんご存知のことでしょう。
表面に膜をつくりそれを保護するのが塗装なのです。
使用する塗料にもよりますが10〜20年程度で塗膜は劣化しますから、「色褪せてきた」「塗膜が剥がれてきた」「錆が広がってきた」などがあれば塗装メンテナンスを、可能であれば計画的に予算に組み込んでいただくのがベストです。
工場や倉庫の屋根に雨漏りが起こってしまったり強風時に屋根が剥がれてしまったりすると、当然ながら資材や機材に重大な問題を与えてしまう可能性がありますね。
それだけでなく、雨漏り箇所や破損箇所を応急処置的に修理するだけでは従業員の不満がつのり士気が低下してしまうこともあるかもしれません。従業員の皆さんが安心して働くためにも、工場・倉庫屋根の問題は放置しないようにしましょう。
ご紹介したように、カバー工法なら工期も費用も抑えることができ、稼働を止める必要もありません。また、葺き替え(張替え)の必要性が生じても部分補修など最低限でベストな工事のご相談も承ります。工場屋根・倉庫屋根の修理や改修も街の屋根やさんにお問合せください。点検・お見積もりは無料にて承っております。
工場・倉庫の屋根修理・改修はカバー工法がお得!
葺き替えとの違いは?まとめ
●工場屋根や倉庫屋根の修理・改修にはカバー工法が多く選ばれます
●屋根カバーは現在の屋根の上に新しい屋根をかぶせる工法で重ね葺きともいわれます
●工場や倉庫の屋根にカバー工法が選ばれる理由
・解体と廃材処分が少なく済むので費用を抑えられる・特にアスベスト含有屋根材でも除去費用・解体費用が掛からない
・解体がない分工期が短く済む
・工場の稼働を止めなくても工事ができる
・屋根が二重になり防音性・断熱性アップ
●工場屋根の状態によっては葺き替え(張替え)をご案内することもあります
●工場屋根カバー工事に多く使われるのはガルバリウム鋼板です
●工場・倉庫は高さがある建物のため落下防止措置としてほとんどの場合で足場が必要です
●工場屋根修理は修繕費として一括で経費に計上できる場合もあります
●工場や倉庫の屋根は定期的に塗装メンテナンスをすることで長持ちさせましょう
●工場屋根の劣化や雨漏りを放置せず生産性を維持しましょう