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物置屋根タイプ別修理方法!DIYはできる?
物置や小屋の雨漏りにお困りではありませんか?
普段はあまり使わないものや、アウトドア用品・ガーデニング用品など大きなものでも収納できる物置。農機具や資材などを保管しておく小屋。大切なものを保管する物置ですから、屋根の破損で雨漏りが起こると困りますよね。
ただ、物置は屋外にあって毎日出入りする場所ではないため、メンテナンスに意識が行き届かないかもしれません。傷みの初期症状に気づきにくい場所です。
・物置屋根にいつの間にか穴が開いていた
・風で物置屋根が飛ばされてしまった
・古い物置小屋の屋根を修理したい
街の屋根やさんでは、物置屋根の修理ご相談も承っております。
物置屋根の素材や状態別に修理方法を詳しくご紹介していきます。物置屋根の修理・雨漏りでお困りの方は、ぜひご参考にしてください。
普段はあまり使わないものや、アウトドア用品・ガーデニング用品など大きなものでも収納できる物置。農機具や資材などを保管しておく小屋。大切なものを保管する物置ですから、屋根の破損で雨漏りが起こると困りますよね。
ただ、物置は屋外にあって毎日出入りする場所ではないため、メンテナンスに意識が行き届かないかもしれません。傷みの初期症状に気づきにくい場所です。
・物置屋根にいつの間にか穴が開いていた
・風で物置屋根が飛ばされてしまった
・古い物置小屋の屋根を修理したい
街の屋根やさんでは、物置屋根の修理ご相談も承っております。
物置屋根の素材や状態別に修理方法を詳しくご紹介していきます。物置屋根の修理・雨漏りでお困りの方は、ぜひご参考にしてください。
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物置といっても、既製品の金属物置、プレハブ式の小屋、簡易的に建てられた小さな倉庫や納屋などさまざまですが、屋根の種類は大きく以下の2種類に分けられ、どちらも修理可能です。
金属屋根
まずは「トタン」です。亜鉛メッキで覆われたトタンは、かつては倉庫や物置小屋の屋根材としてよく使われていました。亜鉛メッキを施した薄めの鉄の板です。金属ですから耐久性はそれなりに高いですが、「錆びやすい」のが難点です
特に、沿岸部では風とともに、金属の錆びの原因となる潮が運ばれ、錆びの発生が通常よりも懸念されます。現在ではトタンよりも丈夫なガルバリウム鋼板製の屋根が葺かれていることもあります。
既製品の物置屋根でも劣化による穴あきや風でのめくれが起こることがあります。既製品の物置の場合、ほとんどは全体が金属製なので屋根も金属製です。塗装されたスチールや、近年はガルバリウム鋼板という耐久性のある素材のものが多く見られるようになってきました。ガルバリウム鋼板は「アルミニウム・亜鉛・ケイ素(シリコン)」という構成でメッキされています。トタンの約4倍の錆びにくさがあり、耐久性や防水性なども期待できる素材です。
→ 金属製屋根の修理について
樹脂波板
既製品ではない物置小屋の場合は屋根が樹脂波板であるケースもよく見られます。塩ビとも言われる塩化ビニール素材の波板は、物置屋根やベンダ・駐輪場の屋根としてもよく使われています。ホームセンターでも気軽に購入でき、「軽量・安い・加工しやすい・運びやすい」などのメリットからDIYの素材として選ぶ方もたくさんいらっしゃいます。
ただ、一方では耐用年数が短く、劣化しやすいのがデメリット。3年程度で寿命を迎える屋根材ですから、ダメージがひどくならないうちに補修メンテナンスを行うことが大事です。
また、ポリカ(ポリカーボネート)波板も物置屋根によく使われる素材で高い強度が魅力です。紫外線や衝撃にも強く、割れにくいという特徴もあります。ポリカ波板は、かつて主流だった塩ビ波板に代わって、近頃、物置屋根としても使われます。
塩ビ波板よりも価格は高いですが、ポリカ波板は劣化が少なく耐用年数も長い特徴を持ちます。 採光性や施工性も塩ビ波板に負けず劣らず、物置の屋根としても申し分のない素材の波板です。
→ 樹脂製屋根の修理について
その他の屋根材でも修理相談承ります。
上記以外の、瓦、スレート、アスファルトシングルなどが葺かれた物置屋根でももちろん修理のご相談を承ります。まずはお問合せください!
物置屋根に「ひび割れがある」「穴があいた」などの不具合を発見したとき、自分で何とかできないかと考える方も多いかと思います。雨漏りしている場合は中のものが濡れないよう対処しなくてはいけませんから、応急処置をしないと不安ですよね。
応急処置は地面から手が届く範囲で
応急処置の作業はあくまでも下から手が届く範囲で行いましょう。物置くらいの高さなら…と思っても、転落したり屋根を踏み抜いたりする可能性があり十分危険なのです。
【補修範囲が狭いケース】コーキング材で補修する
軽微なひび割れや小さい穴があいたケースでは、コーキング材を使って補修することができます。ホームセンターなどで数百円程度から購入できるコーキング材を使ったDIYなら修理は簡単に思えるかもしれません。でも、実は結構手間がかかり、
☑ 素材に合ったコーキング剤を選ぶ
☑ 汚れや錆を十分落とす
☑ 必要に応じて下地材を塗る
など正しい手順を踏まなければすぐにはがれてしまい意味のない応急処置となるでしょう。
【補修範囲が狭いケース】防水性のある補修テープで隙間を塞ぐ
小さいひび割れや穴なら、防水性能を持つ補修テープでも応急処置ができます。粘着テープなら隙間を塞ぐように貼り付ければいいだけなので便利です。 ただ、粘着力の強いテープだとしても、汚れや水分が残ったままでは綺麗に貼ることはできません。補修前には、汚れを除去してから乾かし、隙間をなくすように丁寧に貼りましょう。
【補修範囲が広いケース】ブルーシートを被せる
物置屋根のどこから漏っているか不明、不具合箇所が広範囲、というケースはブルーシートを被せることで内部に雨が浸入するのを防ぎます。ただ、局所的に覆うだけでは隙間から雨が伝ってしまいます。それに、ブルーシートに風が入り込むと煽られて捲れるかもしれないので土嚢などの重みを乗せた強風対策が必要です。
また傷んだ古いブルーシートを使用すると、雨が浸みこんでくるのであまり意味がありません。ブルーシートで応急対策をするなら、新しいものを準備して、防水性を意識した補修をしましょう。
DIYはあくまでも応急処置にとどめる
上記のような応急処置は、あくまでも一時しのぎでしかありません。すでに雨漏りが起きているなら物置全体に老朽化が進んでいることもあります。部分的に直しても、ほかにも実は不具合が起きているかもしれません。
それに、ブルーシートなどの応急処置の場合、雨漏りの根本的な解決にはなっていないため、そのまま放置すれば物置自体の耐久性にも影響します。 DIYは応急処置として、早めに本格的な修理をしましょう。
物置屋根が金属製の場合は、屋根の張り替えもしくはカバー工法での修理をおすすめします。既製品物置、プレハブ小屋、物置倉庫などありますが修理方法としては大きく変わりません。
屋根張り替え(葺き替え)
物置屋根にめくれやかなりの破損が見られるなど、ダメージがひどいときは全面張り替えの方法があります。 屋根材をいったん撤去し新しいものへ張り替えれば問題を一掃できますし、下地から作り変えれば耐久性が増します。
施工事例
・物置小屋のトタン波板を解体、SGL鋼板で葺き替え
物置小屋の屋根に使われてきたトタンが錆び始め、雨漏りも発生したため修理のご相談をいただきました。
トタン屋根を解体すると下地の木材が現れました。雨染みがあるものの腐食はなく耐久性も十分と判断し、この上から新しい防水紙を敷いていきます。
新しい波板はSGL鋼板製です。ガルバリウムよりもさらに錆に強いと言われます。さらに、波板を留める釘には錆びないポリカーボネートが使われたものを選びました。天候に恵まれ1日で完工、雨漏りを解消できました。
カバー工法(重ね葺き)
物置屋根の傷みが極端にひどくない、物置自体の強度がしっかりしているなどであれば、現在の屋根の上に新しく屋根材を乗せるカバー工法を選ぶことができます。屋根が二重になるので重ね葺きとも言います。カバー工法で物置屋根を修理する場合、現在の屋根材の上に垂木やコンパネなどで下地を取り付け、新しい屋根を載せる土台にします。防水シートも施工すれば雨漏りのリスクがかなり減ります。
施工事例
・穴が開いた物置屋根に野地板を張って重ね葺き
物置に雨漏り発生とのことで重ね葺きによる修理を行いました。金属の屋根が錆びて歪み、中から見ると光が差し込んでいるのが分かります。
まずは物置の大きさに合わせ合板を張って野地板とし、防水紙を敷きました。
四方に水切り用の金属役物を取り付け、緩やかな屋根の傾斜に合わせ金属屋根を施工しました。下地に野地板、防水紙を新しく施工しましたので雨漏り対策は万全です。
・茶色に錆びた作業小屋屋根のカバー工事
作業小屋としても使用されているという建物ですが屋根が真っ茶色に錆びていました。プレハブ構造で既存屋根を撤去するのが困難だったため、上からカバーする方法で修理となりました。
木材で下地を組み、ガルバリウム鋼板の屋根材を張っていきます。勾配が緩い屋根でも雨が流れやすい構造です。
ケラバ(雨樋がない側の屋根の端)や軒部分も板金で巻くことで見た目もきれいになったとお喜びいただけました。内部の天井にも新しく板を張り、錆が降ってこないよう、対策をいたしました。
錆びを防止するには定期的な塗装メンテナンスを
丈夫で頑丈な金属製の屋根ですが、錆びが発生すると破損や雨漏りのリスクが急速に高まります。 金属はめっきと言われる薄い膜で表面をカバーし、さらに塗装で表面を保護しています。塗料は一度塗ったからといって永久的に劣化しないわけではありません。
塗料が持つ耐用年数が近づけば雨水からの保護力も弱まり、雨に含まれた酸や潮風などが原因で錆びが発生します。錆防止には、定期的な塗装メンテナンスをしましょう。
DIYや簡易的に建てられた物置屋根では、屋根に樹脂製の波板を使っているケースが多くあります。樹脂製屋根には塩ビ波板やポリカ波板がありますが、特に塩ビ素材の場合、耐候性は低いです。
耐用年数も短いため、数年もすればひび割れて強風時に捲れてしまうことも少なくありません。部分的、全面的な張り替えで修理できます。また状況に応じて屋根を支える骨組みの補修も必要です。
より強い屋根へ
これまで物置屋根に塩ビ波板をお使いになっていた場合、耐久性の高いポリカーボネートがおすすめです。塩ビ波板よりも費用は高くなりますが耐用年数が長くなるため、長い目で見ればリーズナブルです。樹脂製の波板交換でよく選ばれる素材です。
この機会に金属製屋根への変更も
金属屋根への交換もおすすめです。ガルバリウム鋼板は耐用年数が長く、物置のメンテナンスの手間が少なくなり安心です。
※これ以外に工事費や処分費、その他部品代、骨組み修理費などがかかります。
最も安価なのは塩ビ波板で、1枚(6尺=幅655㎜、高さ1820㎜)600~900円程度です。耐用年数は1~3年程度と言われています。一方、プラスチック樹脂のなかでも強度の高いポリカ波板なら価格は同じくらいの大きさで800~1500円前後、耐用年数も長くなり約10年ほどです。プラスチック樹脂のなかでは耐久性が高いものの、経年劣化により素材の強度は落ち、強風や積雪など何らかの衝撃で割れることもあります。
ガルバリウム鋼板は厚みやデザイン、機能性などで価格帯にも幅があります。リーズナブルなものであれば、樹脂製素材と比べてもそれほど大差がないでしょう。
※施工面積や下地の補修などにより、施工価格は変わります。
街の屋根やさんでは、「樹脂製の物置屋根を金属屋根にしたい」「価格と耐用年数のバランスを知りたい」などのお問い合わせもお受けしています。お気軽にご相談ください。
「強風で物置屋根が飛んだ」「雹(ひょう)が降ってきて凹んだ」「雪の重みで穴があいた」などのように、明らかに自然災害が原因のダメージなら、火災保険が適用となるケースがあります。
加入されている火災保険の補償対象に物置や車庫などが含まれているか確認しましょう。保険会社や契約によって補償範囲が異なるのはもちろんですが、状況によって該当になるかどうかも変わります。
「修理費用が小規模なとき」「被害を受けてから3年を越えている」など、そもそも適用にならない条件もあります。ご自身の契約書を見ても分からないケースは、まずは保険会社へ確認してみましょう。
街の屋根やさんでは保険会社に提出する写真やお見積書の準備をサポートしております。火災保険の申請をお考えの際にはご相談ください。
物置小屋や納屋には「あまり使わない物を置いている」という方も多いでしょう。そのため、老朽化に気づきにくいかもしれません。
また、物置はお住まいと違って修理工事も小規模と捉えられがちです。そのため、「DIYで補修して修理費用をおさえよう」と考える方もいらっしゃいます。物置の屋根は低く見え、DIYもしやすく感じるかもしれませんが、意外と危ない作業です。それに、適切な処理ができなければ、根本的な解決ができずにすぐに不具合が再発するケースも少なくありません。「DIYで直したはずなのに物置が水浸し」なんてことが起こると困りますよね。
雨漏りや破損した場合のDIYはあくまでも応急処置にとどめ、しっかりとした修理はプロの業者にはやめに依頼し、不安を取り除きましょう。街の屋根やさんでは、お住まいだけでなくさまざまな建物屋根の修理・点検を承っております。物置・小屋・倉庫についてもまずはご相談ください。
物置屋根タイプ別修理方法!DIYはできる?まとめ
●物置屋根修理DIYは手が届く範囲で応急処置にとどめてください。早めに本格的な修理をしましょう
●金属製の屋根の場合は張替えか屋根カバー工法での修理が可能です
●金属は錆が発生すると劣化が急速に進みますので、塗装メンテナンスも推奨します
●塩ビやポリカなどの樹脂製屋根は、より丈夫な素材や金属製屋根での張替えがおすすめです
●強風や雹・雪による被害には火災保険が適用できるかもしれません。補償内容を確認してみましょう
●既製品の物置、プレハブ小屋、倉庫や納屋などの屋根修理も承っております。ご相談ください