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横葺き?縦葺き?ガルバリウム鋼板屋根おすすめと特徴
屋根のリフォーム時に採用されるケースが増えているガルバリウム鋼板屋根。その屋根の葺き方は「横葺き」と「縦葺き」の2種類に大きく分かれます。
スタイリッシュでおしゃれな印象の横葺きにしたいけれどできる?我が家には横葺きと縦葺きどちらが合っているの?など、お悩みの方もいらっしゃるでしょう。そもそも何が違うのか、という疑問もありますよね。
見た目の違いはもちろんですが、それぞれの特徴とメリットデメリットがありますから、自宅の屋根をガルバリウム鋼板でリフォームしたい場合に違いを踏まえてしっかり検討することが必要です。
屋根の形状や勾配など、さまざまな条件によって向いている施工方法があります。場合によっては雨漏りのリスクが高くなってしまう場合もあり得ますから、「横葺き」と「縦葺き」それぞれの特徴を把握しておきましょう。
ガルバリウム鋼板による屋根リフォームに関心がある方向けに、ガルバリウム鋼板屋根のメリットと特徴、葺き方によるそれぞれのメリットとデメリットとおすすめの屋根材について紹介します。ぜひ参考にしてください。
スタイリッシュでおしゃれな印象の横葺きにしたいけれどできる?我が家には横葺きと縦葺きどちらが合っているの?など、お悩みの方もいらっしゃるでしょう。そもそも何が違うのか、という疑問もありますよね。
見た目の違いはもちろんですが、それぞれの特徴とメリットデメリットがありますから、自宅の屋根をガルバリウム鋼板でリフォームしたい場合に違いを踏まえてしっかり検討することが必要です。
屋根の形状や勾配など、さまざまな条件によって向いている施工方法があります。場合によっては雨漏りのリスクが高くなってしまう場合もあり得ますから、「横葺き」と「縦葺き」それぞれの特徴を把握しておきましょう。
ガルバリウム鋼板による屋根リフォームに関心がある方向けに、ガルバリウム鋼板屋根のメリットと特徴、葺き方によるそれぞれのメリットとデメリットとおすすめの屋根材について紹介します。ぜひ参考にしてください。
ガルバリウム鋼板は、金属屋根として用いられる素材のひとつです。以前は金属屋根というとトタン屋根が主流でしたが、そのトタン屋根と比較すると錆が発生しにくいのが大きな特徴です。瓦屋根やスレート屋根よりも軽量で施工性がよく、コストが抑えやすい素材でもあります。
一時期屋根材としてよく使われたスレートと比較しても、スレートの耐用年数が20年前後とされるのに比べて、ガルバリウム鋼板の耐用年数は30~40年と言われています。さらに、葺き替え後の塗装はスレートの場合10年程度で必要になりますが、ガルバリウム鋼板は15~20年とされています。屋根のメンテナンスにかかる作業の手間やコストが抑えられるので助かりますね。
軽量なため住宅にかかる重量を大きく軽減することができるのです。
1坪あたりの重量を比較すると、ガルバリウム鋼板は瓦の約1/10、スレートの約1/3~1/4と言われ、住宅にかかる負荷が抑えられます。屋根を軽くすることで柱や梁などに掛かる負荷が軽減されるため、同じ構造でも地震の際には倒壊しにくくなります。大切な資産である住宅をより安全に、そして長く使うことができるのです。
従来の住宅は瓦屋根やスレート屋根がほとんどでしたが、前述したようにメリットが多いガルバリウム鋼板の人気が高まり、屋根リフォームにおいて採用されるケースが増えています。大切な資産であり、毎日の生活を営む場所である住宅の屋根ですから、リフォームにおいては最適な屋根材を選びたいという方が増えているようです。
ガルバリウム鋼板屋根を採用するなら、仕上げ方についてもこだわりたいもの。横葺きと縦葺きそれぞれの特徴と、どういった場合に向いているのかを紹介します。
横葺きとは
ガルバリウム鋼板屋根の横葺きとは、横長の鋼板を軒先から重ねて葺いていく工法です。スレート屋根のような、屋根に横方向に線が入った見た目になります。屋根面に段差があまり出ず、フラットな仕上がりになる平葺き、屋根材に段差をつけて立体感を出す段葺きなどがあります。
横葺きの向き不向き
横葺きの最大のメリットは、デザインや色が豊富なことです。一見金属屋根には見えないスタイリッシュさや趣のある仕上がりとなり、新鮮さを感じられる外観という印象が強くなります。複雑な形状の屋根でも施工対応できるという点も大きなメリットでしょう。豊富なバリエーションの中からデザインや色を選びたい、スタイリッシュな印象に仕上げたいという場合は横葺きがおすすめです。
デメリットとしては、何枚もの屋根材を重ねて葺くため縦葺きより雨水が流れにくくなることです。横葺きで雨水をスムーズに流すためには2.5~3寸以上の屋根勾配が必要で、守られない場合雨漏りのリスクがあります。勾配が緩い屋根の場合選択できません。
<施工事例>
・スレート屋根にカバー工法でガルバリウム鋼板横葺き屋根に
スレート屋根塗装をご希望のお客さまでしたが、今後も長くもたせたいということで耐久性の高いガルバリウム鋼板でのカバー工事をご提案いたしました。カバー工事は現在の屋根の上から新しい屋根材をかぶせる工法なので、やはり軽いガルバリウム鋼板が向いています。
屋根洗浄後、スレートの上から防水紙(ルーフィング)、ガルバリウム鋼板屋根材を施工します。どちらも軒先側から重ねていき、特に防水紙は雨漏り防止の要なので、20㎝以上の重ね幅を確保しながら丁寧に敷いていきました。
縦葺きとは
ガルバリウム鋼板屋根の縦葺きとは、長い鋼板を棟から軒先まで縦方向に一枚で施工していく工法です。屋根に縦方向に線が入った見た目になります。屋根材の接合部分に心木を使う瓦棒葺き、金属を折り曲げて屋根材同士を接合する立平葺きなどがあります。立平葺きはさらに縦ハゼ葺きと嵌合式の2つに分かれます。
嵌合式:締結部をはめ込むことで金属板同士を固定していく工法。経済的で施工が容易なため、住宅の屋根仕上げでは多用されています。
立平葺きは心木を使わないので腐食の心配がないことから、近年の屋根仕上げ施工の主流になりつつあります。
縦葺きの向き不向き
縦葺きのメリットは屋根材の方向に沿って雨水がスムーズに流れることです。雨水の流れを遮るものがほぼありませんから、勾配が緩やかな屋根でも雨漏りの心配が少ないです。施工の手間が少ないことから施工日数が短く、横葺きよりも比較的コストを抑えられる点もメリットのひとつです(材料にもよります)。
デメリットとしては、デザインや色の種類が少なく個性を出しにくいことです。複雑な形状の屋根には不向きなため、屋根形状によっては選択不可のケースがあります。雨漏りの可能性をできるだけ少なくしたい、コストを抑えながらスピーディーにリフォームしたいという場合は縦葺きがおすすめです。
ガルバリウム鋼板屋根 縦葺きおすすめ屋根材
・ 稲垣商事スタンビーシリーズ
立平葺きタイプの屋根材です。屋根材を引っ掛け合わせながら張っていく嵌合式タイプで、0.5寸のかなり緩やかな勾配の屋根でも施工可能です。オプションで断熱材を鋼板裏側につけることができるので、雨音を抑え、屋根裏の断熱性を高められます。
立平葺きタイプの屋根材です。屋根材を引っ掛け合わせながら張っていく嵌合式タイプで、0.5寸のかなり緩やかな勾配の屋根でも施工可能です。オプションで断熱材を鋼板裏側につけることができるので、雨音を抑え、屋根裏の断熱性を高められます。
吊子一体成型型のシンプルな屋根材です。直接躯体に取り付け可能で、屋根材を1枚ずつ上下で引っ掛け合わせながら張っていくため、留め金具が露出せず錆びや抜け等のトラブルが起こりにくくなっています。
素材の表面はシンプルに仕上げられるフラットタイプと、小さな模様によって立体感を感じさせるさざ波タイプの2種類から選べます。曲げ施工にも対応可能ですから、アーチ形屋根の場合でも施工可能です。
<施工事例>
・傾斜の緩い下屋でも安心、鮮やかなガルバリウム鋼板タフビーム縦葺き施工
増築部の下屋がかなり緩い勾配だったため、縦葺き(立平葺き)での施工をご案内。中でも明るいレッドをお選びいただきました。
もともとの大屋根との接合部は雨抑えの板金をパッキン付きビスで留め、雨漏り対策もばっちりです。
赤みがかった大屋根とマッチしモダンな仕上がりになりました。
屋根リフォームにおいて年々人気が高まっているガルバリウム鋼板屋根ですが、採用を検討する際には事前に確認しておきたい注意点があります。特に押さえておきたい項目をまとめました。
対応できる屋根勾配を確認しよう
前述のように、横葺きと縦葺きとでは対応できる屋根勾配の範囲が異なります。勾配が緩い屋根にガルバリウム鋼板を横葺きにすると、雨が流れにくくなって雨漏りや腐食などのリスクが高くなってしまいます。横葺きは2.5~3寸以上の勾配の屋根であればOKですが、それ以下の勾配だと避けた方がいいでしょう。縦葺きは0.5寸以上の勾配であれば施工可能ですから、事前に施工業者に確認することが大切です。
縦葺きから横葺きに変える場合は要注意
屋根にとって最も大切なことは、住まいを雨から守ってくれるかどうかです。リフォームにおいても慎重に検討しましょう。今まで縦葺きだった屋根をリフォームで横葺きにするという場合、勾配が緩い屋根だと雨水が流れにくくなる可能性が高いです。知識がない業者によって安易にリフォームをした結果、数年後に問題が発生してしまったというケースも報告されます。横葺きでも防水上の問題がおきない勾配かをしっかり確認してもらいましょう。
実績があり信頼できる業者に依頼しよう
ガルバリウム鋼板屋根に限らずですが、施工業者の施工力が屋根の仕上がりと耐久性を左右します。屋根の勾配や形状によっては、ガルバリウム鋼板屋根のリフォーム実績が少ない業者では対応できないケースも少なくありません。ガルバリウム鋼板屋根のリフォーム実績が多く、現場調査をしっかりして現状の問題点と解決策を丁寧に提案してくれる業者を選ぶことが、屋根リフォームを成功させる近道です。
屋根リフォームは頻度が少ないだけに工事日数や工事費の相場がつかみにくいもの。複数の業者に現場調査と見積作成を依頼して、じっくり比較検討することをおすすめします。
ガルバリウム鋼板屋根リフォームの手順と実例
築30年の木造住宅でスレート屋根からの雨漏りがひどく、大変お困りだったお客様よりご相談いただき、雨漏りの原因を把握するために現地調査を行いました。
スレートの割れや棟板金の被害といった問題はなく比較的良好な状態でしたが、屋根の勾配が2.5寸ほどで緩めのため、雨水が内部に浸入しやすくなって雨漏りが発生していることが判明。20年以上屋根のメンテナンスをされていないため、防水紙の交換がなされておらず、早急なメンテナンスが必要なタイミングでした。既存のスレート屋根は横葺きだったため、緩めの屋根勾配でも雨水が流れやすい縦葺き材を使ったカバー工法での修繕となりました。
既存屋根の棟板金を撤去。木製の貫板は腐食が進んでいましたのでいずれにしてもリフォーム時期のようでした。その後、スレートの上から粘着式の防水紙を敷設していきます。雨漏りに関しての問題はこれで一層されますが、この上から立平葺きの屋根材を施工することでさらに防水性は高まります。
タフビームを施工していきます。シンプルでフラットな外観、雨の侵入しにくい造りが特徴です。ジョイント部分を重ね上から踏み込むことで施工していきます。
棟板金を留めるための貫板は樹脂製のタフモックを使用しました。以前のように腐食する心配がなく、また固定には錆に強いステンレスビスを採用しましたので長くご安心いただけると思います。
スマートな縦葺き屋根が完成しました。今後の雨漏りの心配も大幅に軽減できます。ドローン撮影にてご確認いただき、イメージ通りの仕上がりだとお喜びいただけました。
築15~20年ほど経ってくると、屋根全体のメンテナンスが必要になってきます。屋根は下からの目視だけではトラブルを見つけるのは難しく、これまで大きなトラブルが起きていなかったとしても、毎日雨や風を受け続けて劣化が進んでいます。雨漏りなどのトラブルが起きていないうちから、大切な自宅を守るため早めにリフォームの準備をしておくことが大切です。
街の屋根やさんでは、無料で自宅の屋根の状態を確認し、状況に適したリフォーム計画をご提案しています。リフォームを機に外観の印象を変えたいという声も多いですから、ご要望を伺った上でおすすめのデザインや機能、色がある屋根材や施工方法を説明させていただきます。
特に近年注目されているガルバリウム鋼板屋根材については、業者からおすすめされたり見聞きしたりする機会も多いでしょうが、現在の屋根から大幅に変更するのには不安や疑問がつきものですよね。ご質問やお悩みには丁寧にお答えさせていただくので、製品や施工方法などについて、メリットデメリットをしっかり把握していただき、ご納得いただけるまでご検討ください。屋根に関するお悩みやご不安、ご希望があれば、いつでも街の屋根やさんまでお気軽にお問い合わせください!
横葺き?縦葺き?ガルバリウム鋼板屋根メリットと特徴まとめ
●トタンよりも錆びにくく、屋根材として軽量なガルバリウム鋼板が人気です
●大きく分けて「横葺き」と「縦葺き」があります
●横葺き
メリット…バリエーションが多くお洒落に仕上がり、複雑な屋根にも対応可能
デメリット…緩勾配では雨が流れにくく施工不可
●縦葺き
メリット…棟から軒まで一枚の板金で施工するため雨が流れやすく、緩勾配でも施工可能
デメリット…デザイン面でバリエーションが少なく個性を出しにくい
●傾斜が緩い屋根に横葺きだと雨漏りのリスクが高まります。リフォーム時には業者によく確認し、特に現在縦葺きのものを横葺きに変えたい際には要注意です
●ガルバリウム鋼板屋根の知識と実績のある施工業者へ依頼することがリフォーム成功への近道です