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スレートとガルバリウム鋼板はどちらが良い?屋根材に悩むなら必見
そろそろ屋根をリフォームしなくてはいけない!
多くの方が迷うのが、新しい屋根はどんなものが良いか。そしてとくに、スレートと金属屋根(ガルバリウム鋼板)どちらの方が良いのか、ということです。
どちらも人気でメリットデメリットがある屋根材ですから、なかなか決められない方が多いのです。
そこで、スレート屋根とガルバリウム鋼板屋根の違いや特徴、屋根材の選び方をご紹介します。スレートとガルバリウム鋼板どちらの屋根材が我が家の屋根に合っているのか?判断材料としてください。
多くの方が迷うのが、新しい屋根はどんなものが良いか。そしてとくに、スレートと金属屋根(ガルバリウム鋼板)どちらの方が良いのか、ということです。
どちらも人気でメリットデメリットがある屋根材ですから、なかなか決められない方が多いのです。
そこで、スレート屋根とガルバリウム鋼板屋根の違いや特徴、屋根材の選び方をご紹介します。スレートとガルバリウム鋼板どちらの屋根材が我が家の屋根に合っているのか?判断材料としてください。
スレート屋根 | ガルバリウム鋼板屋根 | |
素材 | セメントを主にした板状の屋根材 | 錆びにくく加工されためっき鋼板 |
重さ(約30坪) | 約2,000kg (瓦屋根の3分の1) |
約600kg (瓦屋根の10分の1) |
耐用年数 | 20〜25年程度 | 30年程度 |
メリット | 初期コストが安い | 軽量・耐久性が高い |
素材の特徴
現在の住宅によく使用されている化粧スレートの素材は、セメントに繊維素材を混ぜ合わせて薄い板状にしたものが主流です。いわゆる「カラーベスト」や「コロニアル」といったメーカーの名称が付けられているものですね。
建売住宅をはじめ注文住宅でも価格が安く施工しやすいことから普及率はナンバーワンです。(天然スレートと呼ばれている粘板岩を薄い板状にした種類のスレートもありますが、価格が高いため一般住宅ではあまり使用されていません。)つまり、スレートの素材のほとんどがセメントで作られている化粧スレートということです。セメントを原料にしていることから、製品そのものの価格が抑えられるためコストを下げることができます。
メリット
①:軽量なため耐震性が高い
スレートのメリットはたくさんありますが、まず、瓦より軽量で耐震性が高いことです。スレートの厚みは製品によって様々ですが、大抵は5〜6mm程度に薄く作られているため屋根全面に施工してもそれほど重くなりません。約30坪のお住まいの屋根で約2,000kg程、これは瓦屋根の約3分の1の重量です。
地震災害の多い日本国内では基本的に軽い素材の屋根材を使用することが重要になってきています。今現在、瓦屋根のお住まいからリフォームを考えるなら、スレートは地震に強く耐震性の高い屋根材といえます。
②:コストが安い
スレートの最大のメリットはやはり導入のコストが安いことでしょう。新築住宅でもよく使用されるのはトータルコストを下げる理由でもあるのです。また、リフォームであってもコストを抑えるのであれば、まずスレートをおすすめします。
スレートにも様々なグレードがあるので、長持ちする耐久性の高い製品や遮熱効果の高い製品などは価格の差は若干あります。
ただしメンテナンスの手間や耐久性を考え、トータルでのコストパフォーマンスを考えることも大切です。
③:施工しやすいため施工できる業者が多い
スレートは比較的施工がしやすい屋根材の一つです。また普及率の高さから施工経験の豊富な業者が多く、安心して工事が依頼できるでしょう。屋根の仕上がりも施工業者によって大きく変わることもありません。
メンテナンスの注意点
スレートはセメントに繊維素材を混ぜた屋根材なので、防水のため塗装のメンテナンスは必須です。表面の塗膜が劣化してくると、当然ですがスレートの素材そのものに雨水が染み込むことになります。セメントに水が染み込んだらどうなるでしょう。脆くなって崩れて屋根材としての機能が果たせなくなりますよね。
つまりスレートを長持ちさせるのであれば、必ず塗装メンテナンスは必要だということです。
塗装のメンテナンスを怠ってしまうと、スレートの屋根材がまず水を含んで脆くなります。スレートで屋根を守ることができなくなると、まず下葺きである防水紙(ルーフィング)を傷め、そのうち野地板まで水を通してしまうことになります。野地板が腐食すれば下地からの補修が必要になりコストもかかります。
コケや藻などが生えて色が変わってしまったスレートをよく見かけますが、防水性が低下している状態です。見た目も汚れて見えて良くないですね。そうならないために、スレートは定期的にひび割れや欠けなどの点検を行いしっかり補修して、10年に一度程度、塗装のメンテナンスを推奨しています。
素材の特徴
ガルバリウム鋼板は鋼板にめっきが施されている金属製の屋根材です。めっき組成はアルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%で構成されています。ガルバリウム鋼板はアルミニウムの含有率が高いため、長期の耐久性と耐熱性にも優れているのが特徴です。
いわゆる昔のトタン屋根と呼ばれる金属屋根の約3〜6倍の耐久性があるといわれているのです。現在、多く使われるようになったのがこのガルバリウム鋼板製の屋根材です。
最近では次世代ガルバリウム鋼板のエスジーエルも販売されています。エスジーエルは従来のガルバリウム鋼板にマグネシウムを組成し、より錆びにくい耐食性のある素材で作られています。
これからの時代は耐用年数の長いエスジーエルが主流になってくるのではないでしょうか。
メリット
①:耐久性に優れている
ガルバリウム鋼板の最大のメリットは錆びにくく耐久性に優れていることです。防食作用のある亜鉛とアルミニウムにより長期間サビが広がりにくい金属製屋根材として使われるようになりました。
耐用年数が30年と長持ちする屋根材です。
ガルバリウム鋼板のめっき成分が錆を防ぐ仕組み
②:とにかく軽量
スレートも軽い屋根材ですが、ガルバリウム鋼板の厚さは0.35mmと薄く軽量なのがメリットです。軽量の屋根材は地震に強くお住まいの耐震性を向上させます。地震時も揺れを最小限に抑えられるため建物への負荷が少なく、室内の家具や家電などの倒壊のリスクも減少します。
③:ひび割れや欠けることが少ない
ガルバリウム鋼板は金属なのでサビが一番の大敵です。しかし錆びにくい素材で作られているためそのリスクも少ないといえます。スレートや瓦はひび割れや欠けることがありますが、ガルバリウム鋼板はよほどのことがない限り割れることはありません。台風時に飛来物で穴が空いたり、傷が付いたりするとその箇所から錆びることも考えられますが割れて欠損するということはないでしょう。
メンテナンスの注意点
ガルバリウム鋼板とはいえメンテナンスフリーではなく塗装のメンテナンスが必要です。表面の塗膜が劣化してくると良い素材を使っていても素材そのものを劣化させることになります。色褪せや錆が目立ってきたら塗装をご相談ください。
また、ガルバリウム鋼板は金属なので物が当たると凹みや傷は避けられません。傷が付くと塗膜が剥がれめっき部分も傷付けば金属部分まで雨水が浸入することになります。その部分から錆びることはあるので、傷や凹みが無いかを定期的に点検する必要があります。特に台風や強風、大きな地震のあとは注意が必要です。
瓦屋根からガルバリウム鋼板に葺き替え
現在瓦屋根でガルバリウム鋼板屋根への変更をお考えの方へ。そのメリットや事例をたっぷりご紹介。
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スレートからガルバリウム鋼板にリフォーム
現在スレート屋根でガルバリウム鋼板屋根への変更をお考えの方へ。葺き替えか?屋根カバーか?事例もご紹介。
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ここまで、スレートとガルバリウム鋼板の違い、それぞれ良い点がある屋根材ということがお分かりいただけたと思います。必ずしもどちらが良いということはなく、お客様それぞれのお住まいの状況やご希望によってご提案させていただいています。では屋根材は何を基準に選ぶと良いのでしょうか?それぞれの屋根材の違いを項目別にご紹介いたしますので、ご参考にしてください。
価格と耐用年数
屋根材 | 価格(相場) | 耐用年数 |
スレート | 4,500〜8,000円/1㎡ | 20〜25年程度 |
ガルバリウム鋼板 | 6,000〜9,000円/1㎡ | 30年程度 |
スレートは安価で施工しやすいというメリットから工事価格は比較的安く、コストパフォーマンスに優れた屋根材です。一方、ガルバリウム鋼板は耐久性に優れ耐用年数も長いので、価格はスレートよりやや高めになります。
耐用年数は5〜10年程度の違いがあります。
デザイン性・カラー
屋根材 | デザイン性 | カラー |
スレート | デザイン性が高く 屋根形状に柔軟に合わせられる |
グレー、ブラウン、 オレンジ系を中心に人気 |
ガルバリウム鋼板 | ・横葺き ・縦葺き ・瓦調葺き などがある |
ブラウン、グリーン系が中心 鋼板としてはカラーバリエーションも豊富 |
スレートは製品によって形や表面の模様が少しずつ違いますが、大きく差はないといえるでしょう。色はグレーやブラウン、オレンジ系がよく使われます。
対してガルバリウム鋼板は金属なのでやや冷たい印象を持たれる方が多いようです。しかしそれがシャープなイメージで良いという方もいらっしゃいますから、お好みによります。屋根材として製品化されているカラーは限られますが、鋼板そのもののカラーバリエーションは多いので葺き方によってはカラーの選択肢は広がり、鮮やかな色や明るい色も選べます。
ガルバリウム鋼板は瓦調のデザインも販売されていて、ガルバリウム鋼板(金属屋根)=ストライプ柄のイメージから脱却しています。どちらも塗装のメンテナンスにより、カラーをイメージチェンジすることもできます。
断熱性・遮熱性
屋根材 | 断熱性・遮熱性 |
スレート | 塗装によって断熱・遮熱性能をアップさせている |
ガルバリウム鋼板 | 断熱材と一体化した屋根材、もしくは断熱材を敷くことで 断熱性を上げられる |
ガルバリウム鋼板は金属なので、スレートよりも熱を伝えやすい素材です。その代わり、断熱材一体型屋根材を使用したり、断熱材を下地に敷くことで夏の暑さや冬の寒さに対応できます。断熱材一体型屋根材はスレートよりも断熱性能が高いとも言われますから、「金属屋根にしたいけど暑いと聞くから…」と心配な方にはおすすめです。ただ、スレートでもガルバリウム鋼板でも、屋根カバー工法にて施工する場合には、屋根材が二重になるためそれほど心配はいりません。
屋根カバー工法でのリフォームをお考えなら、ガルバリウム鋼板が断然おすすめです。理由はスレートよりも圧倒的に軽いからです。
スレートも屋根カバー工法に使用できますが、屋根材を二重にかぶせる屋根カバー工法では必然的に屋根の重量が上がります。ガルバリウム鋼板は軽量なため、既存の屋根材の上から被せるように施工しても屋根の重量は極端に重くなるわけではありません。地震災害のことを考えると耐震性は重要で屋根が重くなるのは避けたいところです。軽量のガルバリウム鋼板ならその心配もないでしょう。
そのため屋根カバー工法が適している場合は、ガルバリウム鋼板を選んでいただくケースが圧倒的に多いです。
スレートを選ぶかガルバリウム鋼板を選ぶかは悩むところではありますが、とにかく少しでも安く抑えることを重視するならスレートがおすすめです。ガルバリウム鋼板の方が長持ちするのは分かっているが、この先20年程度維持できれば良い、そのために必要最低限のリフォームをしたい、ということであればスレートも十分おすすめできます。
出来るだけ耐久性に優れた耐用年数の長い屋根材を希望されるのであればガルバリウム鋼板がおすすめです。ガルバリウム鋼板の耐用年数は30年と長く、最近ではエスジーエル鋼板という高耐候次世代ガルバリウム鋼板も販売されています。何度も葺き替え工事やカバー工法などのリフォームをしたくない方や、長持ちする素材で作られた屋根材が良い人にはガルバリウム鋼板一択で良いのではないでしょうか。
軽量で耐震性にも優れている屋根材で、断熱材が一体化されている製品もあります。
耐震性に優れ耐用年数も長く、トータル的に見ると初期費用がかかってもガルバリウム鋼板の屋根材がベストではないでしょうか。
これまでと同じスレートで安心感
築30年近く、全く屋根のメンテナンスをされて来なかったそうです。葺き替えで金属屋根という選択肢もありましたが、「これまで屋根を守ってもらった安心感がある」ということでスレートをお選びいただきました。
汚れで変色した屋根からきれいなオレンジの屋根へ。約10年ごとに塗装を行えばこれまでよりももっとご安心いただけるのではないかと思います。
もう落ちない屋根に!ガルバリウム鋼板で葺き替え
強風で瓦が落ちてしまったことがきっかけでリフォームを決意。今後同じような被害に遭わないよう、ガルバリウム鋼板の屋根をご提案いたしました。ガルバリウム鋼板なら割れたり欠けたりで落ちてくることはほぼありません。板金同士をロックしながら施工するので風にも強い構造になっています。軽量化で耐震性もアップしました。
今や二大屋根材ともいえるスレートとガルバリウム鋼板、屋根リフォームではどちらが良いのか迷ってしまいますよね。大切なお住まいを毎日守ってくれる屋根ですから、違いを知り十分に吟味して納得のうえで選びたいことと思います。
屋根工事業者によっては得意分野が違うこともあります。ご希望の屋根材があるなら、業者の施工事例などで同じ屋根材を扱っているかを確認して依頼しましょう。
スレートか、ガルバリウム鋼板か、またはその他の屋根材が良いのか、メリットと併せてデメリットもきちんと伝えてくれる業者ならなお安心です。
街の屋根やさんでは、無料点検にて現在の屋根の状態をしっかりチェック、お客様のご希望も伺い、最適な屋根リフォームをご提案いたします。かかる費用、耐久性、デザイン…気になることはご相談ください。
スレートとガルバリウム鋼板はどちらが良い?まとめ
●スレートの特徴
・セメントに繊維素材を混ぜた板状の屋根材
・導入コストが安く、施工できる業者も多い
・耐用年数は20~25年程度、10年を過ぎたら塗装メンテナンスを推奨
●ガルバリウム鋼板の特徴
・めっき鋼板で錆に強い
・とにかく軽量でお住まいの耐震性向上に有利
・耐用年数は30年程度で、塗膜の劣化や傷に注意
●屋根の重量が増す屋根カバー工法なら、圧倒的に軽いガルバリウム鋼板がおすすめです
●初期コストを抑えたいならスレート屋根がおすすめです
●耐久性・対候性にこだわるならガルバリウム鋼板がおすすめです