- HOME
- 台風や地震の後は屋根にのぼらないこと、災害便乗商法に注意すること
台風や地震の後は屋根にのぼらないこと、災害便乗商法に注意すること
最終更新2024年3月11日
日本全土のほとんどが台風の通り道であり、地震大国でもあるという日本、豊かな気候など温泉やメリットもあるのですが、災害が多いというデメリットもあります。
地震や台風で被災してしまった場合、最も大切なのは二次被害を防ぐということです。二次被害は心掛け次第でゼロにすることができるはずです。
【動画で確認「台風や地震の後に注意したい二次被害」】
長い文章のページとなっていますので、内容を動画でもまとめています。動画で見たいという方はこちらをご覧ください!
↓ ↓ ↓
長い文章のページとなっていますので、内容を動画でもまとめています。動画で見たいという方はこちらをご覧ください!
↓ ↓ ↓
【動画で確認「台風や地震の後に注意したい二次被害」】
長い文章のページとなっていますので、内容を動画でもまとめています。
動画で見たいという方は是非ご覧ください!
長い文章のページとなっていますので、内容を動画でもまとめています。
動画で見たいという方は是非ご覧ください!
台風後や地震後の屋根にはその後の災害便乗商法を含めて危険がいっぱい
2018年7月現在、民間の気象予報会社も今年の夏は「平年よりも暑い」と予測しています。
平年よりも暑いということは南海上の海水温も高いため、例年より台風がも大型化しやすいことは大半の方がご存知でしょう。
そして、6月からはじまった房総半島沖のスロースリップで千葉県をはじめとした関東では地震が続いています。群発する地震で関東に注目が集まっていたところ、6月18日には関西で大阪北部を中心とした震度6弱の地震が発生しました。
残念ながら、未曾有の台風や地震、これらの発生を阻むことはできません。私達にできることは「できるだけ、被害を小さくする」、「被災した後の二次被害を防ぐ」ことだけなのです。
台風や地震の後の二次被害というと、『屋根にのぼって怪我をする』、『詐欺的な災害便乗商法』に遭うなどが考えられます。人為的な二次被害は絶対に避けなければなりません。
台風接近中や通過後、地震後に屋根にのぼってはいけない理由
屋根は高い所にあるから危険、これは誰でも知っています。そして、点検や補修でもない限り、のぼることはまず、ありません。そもそも用がありませんし、落下したら、単なる怪我で済まない可能性もあるからです。
台風接近中や通過後、地震後は屋根にのぼるリスクはさらに高まります。
台風の接近中と通過後は突風の発生率、地震後は余震の発生率がかなり高い
台風は接近中も、通過後もかなり危険です。両方とも突風や強風が吹く可能性があります。どちらかというと、接近前の方が強風が吹く確率が高く、「数日後にはここらも暴風域か」などと暢気に構えながら、屋根の台風対策をしていた人が過去、かなり割合で被災しています。
東日本大震災や熊本地震などの大きな地震では本震後、大きなものから小さなものを含めて何回もの余震が発生しました。屋根の上にいる最中、余震が来たらどうでしょうか。勾配と、足元が不安定な屋根材、平地にいる時はとは比べものにならない危険にされさらます。
出典:気象庁ホームページ
図:「過去の地震の余震活動」(気象庁HPより一部抜粋)
屋根がダメージを受けていると、通常時よりも危険度が高い
台風や地震後には屋根がダメージを受けていることもあります。何の問題も発生していない屋根の上にのぼるだけでも危険なのに、屋根材がずれていたり、外れかかっていたり、割れたりしていれば事故が起こる可能性はさらに高まります。台風通過後で雨が止んだ直後などは屋根が濡れているため、滑りやすさも加わります。ダメージを受けた屋根、そして滑りやすいとなれば事故が起こる条件が揃いすぎています。
近付くだけでも危険な場合がある
瓦屋根が地震で崩壊し、瓦が落下してくる様子はテレビで何度も報道されています。そういった映像を見てみると、瓦は全て一気に落下してくるのではなく、地震や余震の度に落下してくるケースがあることも分かるでしょう。
そういった屋根には近付くだけで危険です。余震や強風で屋根の上に残されていた屋根材が落下してくるケースもあるからです。
この屋根の上、歩く自信がありますか?
こちらは台風による強風で瓦が何枚も割れてしまった屋根と東日本大震災で瓦が崩れてしまった屋根です。これらの画像を見て、屋根の上をあるく自信があるでしょうか。
「のぼりたくない」、「歩けない」と判断するのが当たり前なのです。
私達、街の屋根やさんでも瓦を動かしつつ、足の踏み場と安全をしっかりと確保しながら、のぼるしかない状態です。梯子をかけただけで、軒先から落ちかかっていた瓦が落下してきてもおかしくない状態です。
被災後、屋根に近付く、その上にのぼることがどれだけ危険か分かってもらえたでしょうか。
このような屋根に無理してのぼることはないのです。その道のプロにお任せしてしまうのが一番なのです。
街の屋根やさんでは無料点検を承っております。災害などの緊急時にもご活用ください。
台風後、地震後の災害便乗商法にもご注意ください
台風や地震、竜巻などの自然災害ではその被害が大きくなればなるほど、その被害に乗じた便乗商法も発生します。普段であれば、絶対に引っ掛からないようなことでも災害後の動揺や情報不足によって騙されてしまうわけです。被災地ではテレビが見られない、ネットも不通、電話もメールも使えないということが起こりえます。
下のグラフを見ればわかるように、大災害後は困っている方も一気に増加します。このことを十分に理解しており、他人のピンチにつけ込むのが悪質な業者なのです。
出典:独立行政法人国民生活センター 「自然災害にみる消費者トラブル -被災した住宅のトラブルから、便乗商法まで-PDF」
図1:自然災害に関連する年度別相談件数(独立行政法人国民生活センターHPより一部抜粋)
あまりにも規模が大きい災害の場合、屋根業者の数も不足する
「電話がやっと繋がるようになったので屋根業者に連絡したけど電話に出ない、繋がったけど『問い合わせが多くて対応できない』と言われてしまった…」、災害の規模が大きい場合、このようなことが起こりえます。
こういったことが起こることを悪徳業者は想定しているのです。
非営利団体を装う悪徳業者も存在する
『私達は非営利団体のNPO法人なので、利益を目的としてはおりません。被災者の支援を目的としています…』、屋根業者に連絡がつかなかったり、ついても断られてしまった場合、こんな方達が訪問してきたらどうでしょうか。
困っている最中であれば、契約を交わしてしまうかもしれません。しかし、本当にその非営利団体のNPO法人は存在するのでしょうか。
存在したとしても、本当にその人達なのでしょうか。被災後にタイミングよくお家に訪問してくる方には注意が必要です。
被災地ではどのような便乗商法が行われているのでしょうか。最も多く見られる手口がかなり高額で契約しておきながら、それに見合った工事を行わないというものです。こういった悪徳業者の手口は国民生活センターのサイト(https://www.kokusen.go.jp)でも見ることができます。
養生だけで数十万円を要求する
台風や地震被害に遭い、屋根にダメージが出て困っているお家に訪問し、屋根の補修をするといって実際にはビニールシートで養生しただけで数十万円を請求するという悪質な手口です。
ビニールシートによる養生はあくまで本工事に入るまでの応急処置です。これを補修と呼ぶには無理がありすぎます。
養生は無料だったが、契約しないと分かると高額の養生費を請求され、
支払いを拒むと養生が剥がされてしまった
訪問してきた業者がなかば強引に養生をしてくれて、『養生の料金は無料で本工事の代金を払ってくれればよい』と言われたので、「年金暮らしなので工事代金が払えるか分からないから、養生代金だけでも払っておきたい」と言ったそうです。
数ヵ月後、その業者がやってきて工事を迫られたが費用が無く断ったところ、あまりにも高額な養生費を請求されたため、相場だと思われる料金を払おうとしたところ、強引に養生を剥がし、帰っていたそうです。
被災した地域の近隣で被害はなかったが、連日のようにしつこく訪問営業された
台風や地震災害のあった近隣地域に住んでおり、幸いにも被害はなく普通に暮らしていたところ、『屋根に台風の被害が出ている』、『次の台風や地震では家が潰れたり,崩壊するから屋根を軽くした方がいい』と複数の訪問営業を受けたというケース。建ててもらった工務店に点検してもらったところ、「問題ありません」と言われていたので何とか帰ってもらうことができたそうです。
忙しくて屋根業者に断られたとしても、訪問営業でやってきたよく分からない肩書きの団体や業者に工事を頼むのはやめましょう。強引に話を進めたり、勝手に養生をするケースもありますが、きっぱりと断りましょう。
あまりにも強引な場合は「帰らないなら警察に電話します」、「クーリングオフしますけどいいですか」などと伝えれば引き下がるはずです。
被災には火災保険で直せるものと直せないものがあります
風害や雪害による被災を補償してくれる頼もしい火災保険ですが、実は地震もしくは噴火を原因とする損害は補償されません。
また地震による津波が原因の損害も補償されません。一部の業者には「契約してしまえばコッチのもの」とばかりに「保険で費用の大半を賄えますから、心配ありません」といい加減なことをいうものも存在します。
加入している保険はどういった内容になっているのか、必ず確認しておきましょう。
食料や日用品の備蓄だけでなく、建物も災害に対して備えましょう
東日本大震災以降、いざという時に備えて、飲料水や食料、日用品の備蓄をする方が増えたそうです。
緊急時に水分を提供するため、災害時に無料で解放される自動販売機も街中に増えたように思えます。
それに対して貴方のお家はどうでしょうか。緊急時に駆けつけてくれる業者はいるでしょうか。被災してから業者を探すのでは遅いのです。
被災直後はネットが不通になるかもしれません。電話も不通になっておかしくありません。そんな中では業者に連絡はおろか、業者を探すことさえできません。いざという時に頼りになりそうな業者を探しておくことも台風や地震対策なのです。
スマホに近くの業者の電話番号やサイトを登録しておくことをお薦めします。インフラが復旧した際にすぐに連絡できるよう、備えておくべきです。
近くではあんなに被害が出たのに幸いにも私の家は被災しなかったという方も点検は絶対に受けておくべきです。屋根の上や二階の高い部分など、見えない部分と見にくい部分、絶対に被害が出ていないと断言できるでしょうか。
目に見えて被害が出ていないのであれば、点検は周囲の状況が落ち着いてからで構いません。災害直後は前述のように悪徳業者も横行しているでしょうし、誠実な業者でも被害が大きかった建物の補修などでじっくりと点検してくれない可能性もあります。
街の屋根やさんではいつでも無料点検を実施しております。屋根の上や二階の高い部分など、見えない部分と見にくい部分は特に入念に点検し、写真を撮って詳細な状況をお伝えします。
自然災害の二次被害を防ぐためにまとめ
●台風後や地震の屋根は二次被害の原因となることがあります
●人為的に起こされる災害便乗商法も二次被害の一つです
●台風接近中・通過後、地震後は突風の可能性や余震の可能性があるので、屋根にのぼるのはやめましょう
●台風通過後や地震後の屋根はダメージを受けているかもしれないので、普通の時よりも危険です
屋根の破損具合によっては屋根材が落下してくる可能性もあるので近付くだけでも危険です
●実際に台風や地震で被災した屋根を見れば、どれだけ危険かが分かります
●台風・地震などの災害に便乗した悪徳商法に気をつけましょう
●大規模な災害時には業者も不足するので、それを狙った災害便乗商法が発生します
●災害便乗商法はいずれも作業の規模に見合わない高額な請求をしてきます
●被災地だけでなく、その周辺も災害便乗商法のターゲットになりえます
●しつこい場合は「帰らないなら警察に電話します」、「クーリングオフします」などと伝えましょう