セメント瓦屋根の現場調査

こちらが、今回調査するお宅です🏠

調査する物件情報

・築40年　
・二階建て木造住宅
・屋根材→セメント瓦

屋根の棟瓦のモルタルが剥がれていて土が漏れている状態です。
瓦もひび割れ起こしています。

そこで今回はそんなセメント瓦の点検結果と必要な工事についてご紹介していきます♪

セメント瓦の特徴

セメント瓦は塗装をしてあげれば、塗装が瓦表面を保護するので長持ちしやすい瓦になっています！
ですが、塗装をしていない期間が長くなるとセメント瓦がむき出しになりセメント瓦が劣化しひび割れを起こし雨漏れの原因になります。

メンテナンスをしっかり行えば、耐久性に優れた屋根材なので、屋根の補修工事は屋根の寿命を長くするために必要不可欠なんです！

セメント瓦にコケがついていますね。

コケがつく理由は・・・
塗膜の劣化で防水効果がなくなっているからです。
防水性が無くなると、セメント瓦の素地が見えてきて、表面がデコボコし、汚れか目立つようになります。
コケは塗装をする前に、高圧洗浄してきれいに取ってあげてから、塗装をする必要があります。
コケが付かないようにする為には、塗装を10年に1度してあげると良いですよ～🙋

セメント瓦の棟部分を見ていきましょう！

棟というのは、屋根の面と面が交差する部分に瓦が乗っている部分の事です！
セメント瓦は棟に土を土台にして、のし瓦、冠瓦を乗せて、側面からモルタルを付けて固めています。
今回はモルタルが劣化し剥がれてしまい、土台の土が漏れてきてしまっている状態です。
この様な状態で塗装をしてしまうと土に塗装を塗ってしまうことになるので、まず、塗装を塗る場合は漆喰を先に塗るのが良いでしょう。

あと、土が沢山漏れてしまうと、雨漏りの原因や、棟瓦自体が崩れてしまうことがあるので、モルタルが割れている場合は、塗装を塗らなかったとしても、新しい漆喰を塗るのが良いですね。

モルタルとは何か

まずモルタルとは、セメントと砂、水を混ぜて練った建築材になります。

【特徴】
・耐火性に優れている
・タイルや壁紙と違って継ぎ目がないため見た目が綺麗で、汚れても掃除がしやすい
・塗り方次第でさまざまな模様や質感に仕上げることができる
・カーブや丸みを持たせることもできる

【デメリット】
・表面にひび割れが生じやすい
・表面に凹凸をつける仕上げを採用すると、汚れやカビ・コケが発生しやすい
・仕上げる職人の技術力によって、質に差がでやすい

これの写真の赤く丸にしている箇所はすべてセメント瓦にひび割れがある箇所です。

セメント瓦は経年劣化で雨水を吸い、膨張、収縮を繰り返して負荷がかかり、ひび割れを起こしてしまいます。
こういったひび割れが貫通してしまって、瓦が外れそこに雨水が入り防水シートが破れてしまって雨漏りをしてしまいます。
ひび割れは、予備瓦がある場合は瓦を交換する必要がでてきます‼️
瓦の予備がない場合は応急処置でひび割れ部分を瓦用のコーキングで補修しないといけません。